常磐植物化学研究所

常磐植物化学研究所

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佐倉アカデミア 株式会社常磐植物化学研究所講座「植物の成分を精製しよう!」2014の実施

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[概要]
日時:平成26年7月15日
場所:株式会社常磐植物化学研究所
タイトル:植物の成分を精製しよう!
内容:薄層クロマトグラフィーの体験を通して、混合液から特定の成分を精製する原理・技術を学ぶ。
対象:高校1年生
参加者:千葉県立佐倉高等学校の 1 年生 20 名

昨年に引き続き、本年も、7月15日に千葉県立佐倉高等学校の生徒1 年生 20 名を対象に、株式会社常磐植物化学研究所にて「植物の成分を精製しよう!」と題した実験実習を行い、その後本社工場施設及びハーブ園の見学を行いました。

佐倉高校は平成25年4月からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校になりました。SSHは、未来を担う科学技術系人材を育てることをねらいとして理数系教育の充実をはかる取り組みであり、佐倉高校は大学や研究機関、企業との連携により、研究者による講演会や先端技術に触れる機会を設けることで生徒の科学への関心を高め、国際的な人材の育成を目指しています。
常磐植物化学研究所は社会貢献活動の一環として実験教室を毎年行っており、これにより科学を身近に感じていただき、次世代を担う人材の育成を目指しています。

(実習風景)
DSC_4928_m.jpgメモを取りながら講義を真剣に聴いてくれました。
皆さんきれいに目的成分の分離ができていました。実験中、原理に関する質問がありました。関心を持っていただけてうれしく思いました。

実験実習は冒頭に講義を行ない、数千を超える成分を持つ植物からどのようにして目的の成分を取り出すかという原理を学んだ後、実際の方法を体験する内容となっています。実験実習後に施設見学を行うことで、科学が実際に利用されている生産現場を知っていただきました。

実験実習の内容は、甘草(カンゾウ)エキスから甘味剤として使用されているグリチルリチン酸の分離を薄層クロマトグラフィーで行い、紫外線ランプで分離されていることを確認するというもので、分離の原理と技法について学べるものになっています。
1年生でまだ本格的に科学の勉強をはじめて間もない皆さんでしたが、分離に使用する溶媒は何か?というような具体的な質問がありました。これから化学の勉強を進める中で、今回の実験内容と勉強内容が結びつき、より一層科学への関心が強まってもらえたら幸いです。

(施設見学)
施設見学 DSC_5023.jpg
実験実習で学んだ原理は、産業に利用されています。実験は数十 mL の溶液で行いましたが、工場では数百L のスケールで溶液を使用して作業が行われています。
みなさん暑い中、一生懸命見学していました。見学前に観た工場紹介DVDに出てきた釜についての質問をしていたり、大型分取の説明において数mgで数万円になることを聞いて驚いたりしていました。
(ハーブ園 見学)
DSC_5056.jpg実験と工場見学に加えて、ハーブ園の見学を行いました。日頃なかなか目にすることの出来ない様々なハーブについて見るだけでなく、バジルやレモングラスなど実際に触れてその感触、香りなどを体験しました。ブルーベリーを実際に食べていて、とても楽しそうでした。
また、ハーブ園で育てられている植物についてクイズを出題し、ハーブ園をゆっくりと散策しながら、答えを探してもらいました。答え合わせは挙手で行いましたが、積極的に手を挙げて答えてくれました。

今回のアカデミアで、科学は単に学校で教えられるものではなく、より身近にあるものと気づき、感じていただけたことを私たちも大変うれしく感じ、短い時間ではありましたが充実した半日になりました。