【設立趣意(抜粋)】
植物化学の成果の医薬的応用により、社会公衆の福祉増進に寄与することを念願として設立するものであって、従って本社の事業は単に営利のみを目的とせず、一半の力を植物化学の発達にも投ぜんとするものである。若し之に依って祖国再建の礎石の一半を荷うこと、なれば、本社設立の主旨は達成されたに近い。
社名:株式会社常磐植物化学研究所
住所:東京都渋谷区常磐松町80番地
製造所名称:株式会社常磐植物化学研究所千葉工場製造所
所在地:千葉県印旛郡根郷村木野子158番地
初代社長 松尾仁
国立衛生試験所
(現国立医薬品食品衛生研究所)
第12代所長
代表取締役工場長 立﨑浩
(のちの第2代社長)
千葉工場を立﨑の自家用地に建設。
代表取締役 松尾 仁
代表取締役工場長 立﨑 浩
取締役 亀山 孝一
(第8代厚生次官)
取締役 松尾 禮
監査役 立﨑 敏
(根郷村第16代村長)
社章「八紘一宇(はっこういちう)」の商標を譲り受ける
設立趣意書には「単に営利のみを目的とせず、一半の力を植物化学の発展に投ぜんとする」ことを掲げる。「八紘一宇」とは天地四方八方の果てにいたるまで、この地球上に生存する全ての民族が、あたかも一軒の家に住むように仲良く暮らすこと、つまり世界平和の理想を掲げたもの。
木造の建物を3棟建て、そこに大きな抽出釜を設置し、スタートした。
日本で初めて、医薬品原薬としてルチンの製造を開始する
ルチンはビタミンPの本体として1944年に米国において初めて醫薬用の用途を明らかにされたものであって、毛細血管の脆弱性を治療する効能があり、脳溢血、中風の予防薬として重視されている他、原因不明の出血に応用されて卓効があることが確認されていた。
写真は、会長在職時のもの 千葉工場を立﨑の自家用地に建設。ルチン製造用原料として30町歩のソバ栽培試験を実施。1951年からルチンの原料として塊花検討。翌年より塊花からの抽出を開始し、安定供給体制を整えた。
1973年、グリチルリチンに含まれる不純物を日本で初めて除くことに成功し、食品添加物に加えて国内最高純度の医薬品原薬として供給を開始。
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1966年3月9日 医薬品製造品目追加許可申請書(グリチノンA) 1970年 常磐植物化学研究所の基礎を築いたグリチノンA(グリチルリチン)が誕生。 **********
第4工場竣工(多目的ライン工場):1997年(平成9年)6月
グリチルリチンの製造を中心に、種々の植物抽出に対応できる多目的ラインを設置。ヨーロッパではすでに医薬品の主力商品となっていたイチョウ葉エキスやブルーベリーなどの主力製品の製造を開始。
本社上空より撮影
第4工場
本社社屋
2ヘクタールの研究栽培農場において高品種のイチョウ葉を生産するための試験を開始。福島県相馬郡新地町に広大な栽培農場を持つ日本イチョウファームにおいて無農薬のイチョウ葉を生産。
創業当初からのルチンやグリチルリチン誘導体の製造に加え、漢方エキス製剤及び生薬エキスの受託を開始。また、大手製薬メーカーとの共同で植物由来の原薬開発に着手するなど、治験薬ニーズに応える体制を整備。
急速に変化する時代とお客様のニーズにいち早く対応するために、より高い(1)柔軟性、(2)先進性、(3)国際性、を兼ね備えた企業へ変容することを目的とし、新たな顔としてコーポレートロゴを導入。
ブランドカラーはブルー。植物の天然成分を作り出す、豊かでピュアな「水」をイメージ。 また、センターにまっすぐ伸びるグリーンの「i」は、植物の未知なるちからを表現し、水と植物の普遍性を表現している。
2020年10月13日、「地域未来牽引企業」に選定。
「地域未来牽引企業」とは、地域経済の中心的な担い手となりうる事業者として、
経済産業省が選定する企業のことである。
今後も地域経済に貢献できるよう、全社一丸となって取り組んでいく。