常磐植物化学研究所

常磐植物化学研究所

English

キャッツクロー(Cat's claw)

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学名

Uncaria tomentosa (Willd.) DC.
Uncaria guianensis (Aubl.) Gmel.

科名

アカネ科

別名

Una de gato ウーニャ・デ・ガト(スペイン語)
Garabato amarillo

原産国

ペルー

使用部位

樹皮、葉

成分

hb09-01.gif ■オキシインドールアルカロイド2)
 mitraphylline
 isopteropodine
 rhynchophylline
 pteropodine
 isorhynchophylline
 isomitraphylline

■トリテルペノイド3)
 quinovic acid glycoside

■ステロール4)
 β-sitosterol
 stigmasterol
 campesterol

詳細

Last Update : 2013.10.7

sub_list.gif植物
 キャッツクローは、蔓状に木々に巻きついて成長する双子葉植物で、長さ30m以上にもなる。幹の直径は約10cmである。樹皮を切ったときの色が、U. tomentosaは黄色、U. guianensisは赤色という違いがある。葉の付け根に猫の爪のようなとげが生えていることから、「猫の爪」という意味の名がついている。
 アンデス山脈の東部の熱帯雨林には、有益な植物が多く自生しているが、その1つがキャッツクローである。

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sub_list.gif概要

~ペルー産の健康素材~

 キャッツクローは、リウマチの特効薬としてインカ帝国の時代から利用されてきた。ペルーの先住民は病気を治すためにこの木を探し回り、そのため「幻の樹木」とも呼ばれたという。南米熱帯雨林、しかもアッパージャングル(800m位の山の森林)にのみ自生していて、1haに数本しか生えていない貴重なものであったが、最近では、ペルーのアマゾンの貧困地帯にこのキャッツクローを植林するプロジェクトにより、多く栽培されるようになった。また、コロンビアの先住民は、赤痢の治療にこの木を煎じて飲んでいた。同様の使い方はギアナにもあるといわれる。エクアドルに属するアマゾン地域のケチュア族には、子どもが生まれるとその葉を足にこすりつけ、早く歩けるようにとまじなう風習もあるなど、多くの伝承がある植物である。
 近年になって、抗がん作用や抗炎症作用が明らかになってきており、ペルーの輸出品の中でも割合が高くなっている。アメリカでは数年前から人気が上昇し、ハーブの売上ベスト20に入っている。1994年にはWHOで、副作用のない抗炎症剤として認められた。
 同じく'Una de gato'と呼ばれている、同属のUncaria guianensisがあるが、これもキャッツクローと同様の効果を示すことが報告されている。この学名の中の'guianensis'は、ギアナ原産の意味である。

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このリンク先は、その植物の期待される効果を示すもので、
当社製品とは、一切関係ございません。

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sub_list.gif効能(生理活性機能)

 キャッツクローは、胃腸系などの様々な症状の改善に用いられる。isopteropodineをはじめとするアルカロイドが免疫機構のマクロファージ(食細胞)の働きを高め、免疫力を増強する働きを持つことが報告されている2)。さらに抽出物には抗酸化作用が報告され、発ガン性物質などによる突然変異を抑制すると考えられている5-,6,7,8,13)。さらに抗がん効果も報告され、以上のようなことからHIVへの効果も期待されている。また、quinovic acid glycosidesの持つ消炎活性や抗ウイルス作用も報告されている3,10,11)。ステロール類に抗炎症作用があることも報告されている4)。キャッツクローのアルコール抽出物の抗炎症作用も報告されている12)

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sub_list.gif効能(臨床試験)

〇 リウマチ性関節炎の改善
 リウマチ性関節炎の患者40人を2群に分け、キャッツクロー抽出物(アルカロイド高含有)または偽薬を28週にわたって投与した。関節痛が減少した患者はキャッツクロー抽出物投与群では53.2%、偽薬投与群では24.1%で、キャッツクロー抽出物による改善が見られた13)

〇 膝関節炎の改善
 膝関節炎の患者に対し、キャッツクロー凍結乾燥物を4週間にわたり投与した。1週目で運動時の痛みが軽減された14)

安全性_同意後

妊娠中の服用、3歳以下の幼児への投与を避ける。1)

引用文献・参考文献

1) Jones K., “Cat’s claw: Healing vine of Peru”, Sylvan Press, Seattle, ()
2) Bozena B. et al., Planta Medica, 55, 419 (1985)
3) Aquino R. et al., Phytochemistry, 45, 1035 (1997)
4) Senatole a. et al., Bollettino della societa italiana di biologia sperimentale, 56, 547 (1989)
5) Desmarchelier C.et al., Anales la Reqal Academia de Farmacia, 62, 357 (1996)
6) Ostrakhovich E. A.et al.,  Khimiko Farmatsevicheskii Zhurnal, 31, 49 (1997)
7) Sandoval Chacon M. et al., Alimentary Phamacology and Therapeutics, 12, 1279 (1998)
8) Rizzi R. et al., Journal of Ethnopharmacology, 38, 63 (1993)
9) Sheng Yezhou, et al., Anticancer Research, 18, 3363 (1998)
10) Aquino R.  et al., Journal of Natural Products, 52, 679 (1989)
11) Aquino R. et al., Journal of Natural Products, 54, 453 (1991)
12) Jose L. et al., Journal of Ethnoparmacology, 81, 271 (2002)
13) Mur E. et al. J. Rheumatol., 29, 678 (2002)
14) Piscoya J.et al., Inflamm Res., 50, 442 (2001)
15) 毎日新聞 1998年2月13日